アマルガム充填
銀とスズの合金を水銀で練ったもので、虫歯で失われた部分に詰める治療法
当院でも過去に(2005年以前)、一部、治療中の唾液が止められない場合に使用した症例がありますが、現在は器具ごと排除しました。
(理由)
1)現在のような高分子材料の進歩により、コンポジットレジン充填などで良い結果が出せるようになった。
2)歯科治療に対して恐怖心を持たない子供さんが増えたので、唾液に困るケースもなくなった。
3)水銀が溶け出すことは避けられない。
4)その後のインレー修復との間に、ガルバニー電流が起きて、お口の中全体の腐食を早めます。
5)スズ、銅、亜鉛などほとんどの成分は、金属アレルギーの原因です。
6)時間経過とともに、腐食による味覚障害がおきます。ただご本人が自覚できないだけです。
7)下の写真のように、大臼歯に適用すると、将来には歯が割れます。現実は多くの大人が歯周病で歯を失うため、問題になっていません。
8)もともとアマルガムの寿命は10年が限界です。その後は、3)〜7)の理由によって、全身の健康を損ねますので、機会があるごとに
最新の材料に置き換えることが必要です。
当院では、セレックによるセラミック充填をお勧めしています。上の写真のケースをセレックに置き換える費用は3万円です。
セレックの優位性は
@歯と同じ硬さです ・・・(硬すぎること柔ら過ぎることは顎関節症の原因になります)
A歯と化学的に強固に接着します ・・・(これは結構重要です)
B白い
C無害
D電気が起きない、また熱も伝えない。
E陶器と同じですから、破折を除いて、寿命の限界はありません。室町時代の茶碗は今でも変化していないのと同じです。
Fセレックは他のセラミック充填の中でも、@、Aの特徴を合わせ持つ優れた材料です。